精神医学、死を生み出す産業?トンデモ説の影に宗教
自由とはどの束縛を選択するかの自由である。
話がわからない。
話がわからないことの大抵の『原因』は知識不足です。
『精神医学 「死を生み出している産業」』とかいうのについて
以下内容抜粋して引用し、見解の繰り返し。
精神科、心療内科に行く前に自分でもう一度考えてみてください。
心療内科のカウンセリングを受けて
その結果、パキシルやリタリンという副作用の強い
薬を投与されるのです!
心の病気が薬で治るなんて・・・
精神科・心療内科に行く前に自身で状況を整理して考える事は大切ですが、
それができない状態だからこそ病院に行く必要がある人もいるので
考えるべきは客観的検証と行く病院の評判でしょうね。
そして精神医療も『心の病気』なんて言葉で定義されてから認識がおかしくなりましたが
人間の頭の病気であり、オブラートに包んだ結果本質を見失ってる良い例ですね。*1
頭の中の物質が不足して起こる症状に対して薬は有効な治療手段になります。
では、なぜ薬付け、電気ショックなどの明らかに治療とは言えない、
拷問のようなものが精神医学にあるのでしょうか?
『そういうこともある』を『そういうものである』とする論調ですね。
それが治療と呼べるかどうかはその症状の原因や患者の目的によります。
そしてその結果を示すのは検証を得たデータであり、これを
『全てに適用できないから治療じゃない』とするのは大分恣意的です。
お前は何を(ry
まず、これらのデータが客観的に十分な検証を成されたものだと仮定しても、*2
治療患者に回されるのが医療費であって、医者の給料=医療費じゃありません。
そして医療現場で実際にその額のお金が回ってるとしても各種機器や薬代、看護士・事務員の人件費・・・etc
医者だけに国民の血税1兆5千億が回ってるならともかく・・・この文章構成には悪意と無知しか感じません。
精神科に入院しているか通院している人の数 2,570,000
この人たち+これからの為の研究や設備投資及び人材育成の為の1兆5千億ですよね。
各国の抗不安薬の処方件数
日本 約1億2000万
米国、フランス 約2000万
英国、ドイツ、イタリア、スペイン2000万以下
処方件数?
日本と諸外国の薬に対する扱いの違いでしかないですよね。
諸外国は薬局で日本よりも楽に薬が手に入るってこともしらないの?
睡眠、鎮痛剤(主にベンゾジアゼピン)の消費量
日本 約18億錠
イタリア 7億7200万錠
フランス 2億8800万錠
ハンガリー 1億4700万錠
オランダ 1億3300万錠
内訳不明、故に検証価値無し。
他の薬で代用してたらわからにもんねー
さて、そして最後に一番の突っ込みどころ。
このデータの出所は『市民人権擁護の会調べ』となっています。
市民人権擁護の会ってなに?
市民の人権擁護の会(CCHR−Citizens Commission on Human Rights)は、1969年に、精神医学による
人権侵害を調査・摘発し、精神の分野を正常化するために、サイエントロジー教会により設立されました。
その共同創設者には、精神医学名誉教授で国際的に有名な作家であるトーマス・サズ博士がいます。
現在31カ国に130以上の支部と、顧問と呼ばれる助言者による委員会を抱えています。その中には、
医師、弁護士、教育家、芸術家、企業家、そして公民権や人権の代弁者がいます。1992年
同会日本支部が設立されました。安全で安心できる街づくりのために、様々な活動を行っております。
皆様の情報、支援などの協力を必要としていますので、何卒よろしくお願いします。
引用元:http://www.cchrjapan.org/ 市民の人権擁護の会公式HPトップより
つまり根拠の出所はサイエントロジーなる宗教団体が母体となり、反精神医学を教義とする人々が調べたデータです。
んでサイエントロジーってのは
サイエントロジーは、「個人の精神性と能力と倫理観を高めることによって、より良い文明を実現しよう」と
主張する宗教団体である。サイエントロジストには、オーディティングと呼ばれるカウンセリング、及び、
サイエントロジストの理論と技術について学ぶことによって高い能力と精神的な自由を獲得すること、
ひいてはサイエントロジーの普及によって文明全体の精神性を高めることが期待されると主張している。
また、精神医学を真っ向から否定し、信者は精神安定剤などの服用を非常に嫌うと言われている。
映画評論家町山智浩らの一説によると、これは『7500万年前、宇宙はジヌー(XENU)という名の邪悪な帝王に支配されており、
その世界で人口が増えすぎたのでジヌーは手下の精神科医に薬を使わせて人々を眠らせて冷凍し、輸送機で地球まで運搬し、
火山の火口に投げ捨てて水爆で爆破して始末した』という伝説を教義のひとつとして信じているからだという。
引用元:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%BC
wikipedia 項目:サイエントロジー
さて、このデータの信憑性は?(笑)
意図的に各国の状況や言葉の定義、内容をすり替えて恣意的な結論を出す為に
集められたデータなんぞに欠片の価値もありません。
ていうか真面目に研究している人の邪魔です。
薬は症状を緩和する為のツールです、必要な時もあり不必要な時もあります。
一概にこれを否定することがそこまで価値のあることなんでしょうか。
本質を見ない人に問題は解決できませんよね。