マルチ商法と僕

電話 「TLLTLLL」
僕  「はい」
後輩 「あ、○さん元気ぃー?」
僕  「おお○○かぁ、元気だよどうした?」
後輩 「ふふふ、実はさ最近良い商売見つけちゃってさ〜。」
僕  「・・・ふん?(まさかね)」
後輩 「○さんにも教えてあげようと思って連絡したんだけど〜。」
僕  「それって洗剤とか健康器具とか人を介して売ったりする奴?」
後輩 「違うよ、違うよ。」
僕  「じゃぁどんなの?」
後輩 「えっと電話じゃ説明し辛いから明日とか時間取れない?」
僕  「明日は無理かな〜、いいからちょっとだけどんなのか話してみ?」
後輩 「えっとブレスレットとかを売るんだよ。」
僕  「例えばそのブレスレットを僕は買ったら○○にお金が少し入るって感じ?」
後輩 「そうそう、そうやって売る人を広げていってくの。」
僕  「思いっきりマルチ商法じゃないですか。」
後輩 「いや、そういうのとは違うんだって。」
僕  「どう違うのよ。」
後輩 「システムが難しいから会って話すよ。」
僕  「いや、そんなことで時間さくのいやだし・・。」
後輩 「時間空いたときでいいからさ〜。」
僕  「ちなみにそれなんて会社がやってんの?」
後輩 「えっと、アクシス(Axis)って会社で本社(?)がレダックスとかってとこ。」
僕  「ちょっとまってね、(・・・・・ググリ中)」
僕  「思いっきりマルチ商法だな、これ過去に何回も会社の名前変えてて
   名前帰る前の会社で調べたら山程被害者がいるぜ。利益を上げて経済活動を
   してる会社が信頼や信用の象徴の社名をかえるって相当なことなんだぜ。
   それを平然と何回も行なってるってだけでも十分怪しい企業だぜ・・?」
後輩 「・・・えー・・・そうなのかな。」
僕  「調べさせてもらったけどやっぱり健康食品とか器具とかも売ってるじゃんね。」
僕  「辞めるか続けるかは○○次第だけど僕はお勧めはしないよ。」
後輩 「んー・・・・。」
僕  「なに、もうなんか○○は買ったりしてるわけ?」
後輩 「うん、ゲルマニウムのブレスレットを買ったよ。」
僕  「それいくら?」
後輩 「100万かな」
僕  「なんでそんなのが100万もするんだよ(苦笑)お金はもう払ったの?」
後輩 「えっと今月からローンで払うんだ。」
僕  「じゃぁまだ払ってないのな、払ってないなら返品して契約解除して
   そもそも足洗うこともできるからさ、一度よく考えてみろって。」
後輩 「いや、でも友達が勧めてくれたしさ、そんなに危ないものなの?」
僕  「マルチでお金稼げるのはやってる会社と大本で始めた人くらいだよ、
   それ以外が儲けるのは至難の業だし儲けた分他の人を食い物にするわけだから
   信頼や信用も友情もなくなるぜ?」
後輩 「うーん・・・・」
僕  「そもそも友達なんかに勧めて商品売ってる程度じゃ直ぐ人脈尽きて
   商売になんかならないじゃんか。」
後輩 「うーん・・・・」
僕  「辞める踏ん切りがつかないんだったらプロの人に意見聞いてみたら?
   調べて折り返し電話するわ。」
−中断−
−再開−
僕  「もしもし」
後輩 「聞こえるよー」
僕  「***-**-**** これがそういう問題に詳しい近所の行政書士の人の番号ね、
   ***-**-****こっちが消費者生活センター、消費者生活センターの方は
   無料相談だから1回は話ししてみろってば、なんだったら一緒にいくし。」
後輩 「ん、わかったー」
僕  「儲けられないとは断言しないけどリスクが高いのは確かなのと
   被害者が沢山いるのはよくよく考えて決めろよ。
   今ならまだ全然なんとかなるんだからさ。」
後輩 「ありがとう。」

以上があったこと。
マルチを勧誘してくる人は良い事しか言わなかったり自尊心を刺激してきたり
するけど、結局は勧誘者を食い物にして金稼ごうとしているだけですからね。


いくら仲の良い友人や知人でもお金の話はしっかり考えてから決めましょう。


もし既に勧誘されて辞めにくかったり、勧誘されて困ってしまったら
お近くのクーリングオフや契約の仕事を専門分野にしてる行政書士さん、
あるいは消費者生活センターにいって話を聞いてもらって対策を教えてもらってください。


簡単な対策としては
未成年者の場合なら両親が契約に同意しなければ契約取り消せるのでそれだけでOK
未成年者以外でもマルチの場合は契約書が交付されてから20日いないなら
クーリングオフ制度を使えば簡易に契約の取り消しができます。
期間外であっても色々なテクニックを使えば大抵の場合はなんとかなるので
できるだけ早いうちに専門家に相談するようにしてください。