先日書いたサイエントロジーとダイアネティックス

R25*1に過去掲載された長渕剛のインタビュー

R25 2004年12月9日号 長渕剛 インタビュー

「死んじまいたい」を経て 再生、さらに目指すところ


「それは母親が衰弱して僕の目前に「死」を見せつけたことと、結婚して最初の子が生まれるということ。
初めての生と死の狭間を経験して、そこに自分が立ったときに、『生と死とは何なのか』ということに答えを見出さないと、狂いそうになったわけ。
こんなラブソングばっかり歌ってていいのかよ。俺はどこ向かって歌えばいいんだろ、どこへ向かって行けばいいんだろって」こんな哲学的な問題だけでなく、実生活に結びついた部分でも悩みが絶えず、じわりじわりと蝕まれていった。


「バンドとの人間関係や、著作権のナントカで騙されてお金とられたり、裏切られたり。
そのときに、ただ純粋なだけでは生きていけない、ただ歌いたいというだけではダメだと気づいて」
「死んじまいたい」と思ったのである。
もう歌なんてやめてしまいたい、と。
KO寸前にまで追い詰められたけれど、立ち上がった。
2つの事柄が力をくれた。


「答えがほしくて書物を読み漁ったんだけど、そのなかに『ダイアネティックス』という分厚い本があったんですよ。宇宙の根本法則とかを書いた難しい本(笑)。
そこに、『宇宙根本の原則は“生存せよ”なのである』って書いてあった。
朽ち果てる木々もビルも戦争もすべて。
隕石と隕石がぶつかって火花を散らして生命体や水や空気が生まれるように、何かと何かがぶつかって壊れてひとつの生命体ができてこれらは全部どこかに向かって動いてるんだよと!?。そう思ったときに、簡単な言葉、『生存せよの方向に動いてる』。この言葉を見た瞬間、ものすごく得した気分になった」。

引用元:http://www.dnc-akasaka.org/biz1/b-dnc.html#%E9%95%B7%E6%B8%95%E5%89%9B


このダイアネティックスは宗教団体サイエントロジーの母体となった団体で、その主張する教義を
まとめた本がダイアネティックスであり、本人達は『科学』だと主張する物の、実態は批判的検証を伴はない
疑似科学*2である。
この団体の主な信奉者はトム・クルーズジョン・トラボルタビリー・シーンで日本では長渕剛等である。


何を信じてどう生きるかは個々人の自由であるが、その過程で精神的に衰弱しているところに
忍び寄って付け込み、間接的に金銭や財産を搾取する手法は肯定できません。
特に一歩対処を間違えばそれが原因で死ぬ事もある精神に障害をきたす患者に対してまで
これを行うというの不思慮、無責任な行為です。


検証のない無根拠な物でも信じる自由はあります。
でもそれを主張された時には議論されたり、批判、肯定どちらもされることは自由です。
僕はこのダイアネティックスの作者、広めている人々及び団体の教義をみるに、
非常に危険な物であるから学問的研究等で無い場合、特に精神の支えとするような
本を探す場合には他の物にすがることをお勧めします。


そもそもダイアネティックスでもサイエントロジーでも他の屑宗教でもいいですけど
人が救いたいだけならネットで本の内容を無料配布すればいいのにね。
必要以上の金を取った時点でその人の目的は金稼ぎです*3
それを踏まえてまだ信じるなら信じれば良いし、そこに言い訳する奴は信用なら無いです。


キリストは聖書を金をとって講演したか?
マホメットはどうだ?
ブッタはどうだ?
なんの権利があってお前は人の考えたり悟った教えを伝えるだけで金取るんだ?



神に誓う、俺が信じるのは俺から金を取らず、俺を不幸にしない宗教だけだ。         −ゼクス・リード・クリア−

*1:雑誌

*2:つまりエセ科学

*3:これは悪い意味でも良い意味でもなく、そういうもの