企業は誰のものであるか。

たかじんのそこまで言って委員会2/11を見ました。


最近三宅久之さんと相反する考えを持つ人が発言すると
それを三宅さんが話を聞かずに否定しているのが凄く嫌だ。


今回の内容でいうと

政治家に対する企業献金の話題で、海外の企業からの
違法献金をうけていることに対して民主党の原口議員がいちいち聞いていたら
失礼だし合理的ではない、といったことに橋下弁護士が民間企業では重要な
取引をする相手先の情報を調べるなんてことは皆行なっており、
それを政治献金の場面でできない理屈は無い、といったことに対して


三宅さんは橋下さんに対して「あなたの考え方はアメリカに毒されている
日本では企業とは従業員のものであって株主のものである、なんて認識は
ほとんどないし、株主が経営者に口出しなんかほとんどしてこない。
キャノンなんて聞けば日本の企業じゃないかと思っても不思議ではないから
そんないちいち聞いてるほうがおかしい。」と反論、その三宅さんに
橋下さんが「日本だけならいいんですけど外資系の企業の株主なんて
ガンガン口出ししてくるんですから、そんな企業からお金もらったら
大変じゃないですか。」と指摘。しかし全く聞かず上記の繰り返し。

三宅さんの論理を押し通せば北朝鮮系の人が企業を買収した時、もしくは
北朝鮮の企業が日本の政治家にお金を献金することを容認することとなり、
日本の為でなく、他国の利益のために頑張る政治家の容認に繋がる。


言いたいことは解るのですが日本の法律*1でも、他国の法律でも
株式会社は株主の物なんですよね、だってそういう制度で作られたんですから。
日本では利益さえだせば物言わぬ株主が多かったのですが、海外をみると
経営以外にも企業を利用する株主なんて山程いることをふまえたら
海外の企業だからこそ厳しく審査をすべきなんです。
日本の常識で海外の企業を扱ったって従ってなんかくれないんですからね。

  • 三宅さんの大きな誤解

日本では会社は昔から経営者、従業員のもの←×

近代の商法に基くなら会社は株主等の資本家のもので、
日本では利益や方針に満足してもの言わなかっただけ。  ←○


今後、三宅さんが上記の発言を修正しないなら民主党の角田議員が
受け取ったとされる北朝鮮からの献金を批判することは
論理的に矛盾しており、説得力ないでしょうね。
本当に問題だと思ったらどこを改善すれば直るのか、
ちゃんと考えるために人の話もしっかり聞きましょう。


政治資金を集めることは政治家にとっては大変重要なことで、
だからこそ、主義主張にそって献金団体がいかなる団体で
どんな目的を持っているのか位は考え、調査するのが
政治家の勤めでしょう。
これを放棄するからこそ*2角田さんみたいな事例がでるんですよ。

*1:商法-会社法

*2:他にも要因はあるけど