読書について。

個人のブログとかで書かれている本の感想を読んでて、
良く思うのが「評論家」気分になって書かれている書評がやっぱ多いですよね。
「評論家」風の言説ってのはある程度の判断を下せるって根拠が、
他人の共通理解としてある人間にしか説得力を持ちえない手法だと思うんです。
特に、文芸の本の感想だとかってのはかなり曖昧な主観に依存するものなんで
その人には根拠になっている話でも、他の人からみたら根拠のこの字も
見当たらない書評を書いてるだけにしか見えなかったりすると
なんだかなぁって気分になります。


個人的には、それこそ文化的な視点や、文学的な視点から
研究している人以外は自身の思った感想を率直に言葉にすればいいと思うんです。


研究するならするでいいんですけど、その根拠が不明瞭なのに
一歩上から判断しているだけなのは改めた方がいいと思いますね。


上から作品を見て評価を下すのと、冷静に一歩下がって他の作品と
相対的に比べて判断し、研究するのは紙一重ですが意味は大分違いますよね。