参議院選挙の前に。

今回の参議院選挙、与党である自民公明両党に対する、
近年稀に見る逆風の中で行なわれます。
各国民がそれぞれの思いを抱き、投票行動に挑むのは民主主義の
基本原則であり、とても大切なことです。
そして今、この投票の方向性で今後の日本の未来も様変わりします。


与党である自民党は今までの政治の中で様々な悪癖を積み重ね、
その結果が発覚したのが今の逆風の主因です。
年金問題にせよ、事務所費問題にしろ、自民党政治家の全てではありませんが。
過去と現職の政治家が意識的に放置したからこその杜撰な結果であり、
許されるものではありません。
特に年金の問題などは、社会保険庁の怠慢が主因であるにせよ、
それを管理する立場にある過去の政府・政治家に責任があります。


しかし、その一因を持って投票行動に挑むのはまって欲しいです。
なぜかといえば確かに知れば知るほど許しがたい事実ですが、
その直感的に出てくる一時の感情的なモノで投票をしてしまって、
果たして本当に自分達に望むような結果が返ってくるのでしょうか?
一部だけ見て、他の政治方針をおなざりにした投票をして果たして
私達の暮らす社会の安全や秩序が保たれるのでしょうか。


確かに与党には様々な利権や浅はかな考えや"政治の伝統"なんてくだらない
考え方に固執した政治屋*1が未だに多数います。
そいつらを早期に駆除するという意味で選挙で他党に票を入れるのは理解できます。
しかしながら、その代わりに何処の誰に投票すればいいのでしょう?
例えば民主党の現代表の小沢一郎なんかはまさしく、旧来の典型的な政治屋です。
しかも彼は自民党時代に、日本の莫大な借金を生み出した重大責任者の1人であり、
そんな奴に日本の財政に対する批判をする資格はないし、責任なんかも取らないでしょう。


民主党にも素敵な議員は多数いますが、同時に多数の腐りきった議員も多いです。
例えば朝鮮系の団体から不法に献金を受けてたとされる旧社会党系の議員や、
反日工作活動をしていた工作員を釈放するように懇願する署名にサインする議員、
自民党の旧来の議員と同じく、金に汚い議員がいるんです。
金に汚い=自民党、だから他の党、とりあえず民主党に入れる!とは
とてもとてもいえません。


現状の中で何処に投票するのが一番いいのか、それは色々な考えがあるでしょうが
僕はあえて比例:自民党、候補は候補者次第ですが基本は自民を推すのが
現状の年金問題や、事務所費問題の改善に一番の近道だと思います。


現在の内閣総理大臣である安倍晋三さんはバランスの悪い政治家です。
経済に対する深い見識もないし、外交もクレバーにはこなせません。
しかし、目的を一度設定したら実直にその為に努力する稀に見る政治家です。
ブレず、曲げず、率直に。
しかも、その目標達成の上で必要とあらば野党の提案すらも、
率直に取り入れ、解決の為に邁進する性質を兼ね備えています。
彼の周りには多数の政治屋もおり、そこら辺はどうにかなって欲しいですが、
今彼に対する逆風を国民が示したら、社会保険庁を含む、様々な改革なんかは
中途半端に頓挫する可能性があります。
本気で今のくだらない制度を改善をしようと思うならば、
実直な政治家による、利権にとらわれない強烈な改革が必要です。


現在の問題に向かい合って、問題の改善をすぐに取り組めるのはだれか?
積み重ねてきた議論を党利党略の為におなざりにし、自身の責任にも
まともに向き合わない党首のいる党よりも、中にたくさんの膿を抱えていると
知りつつも、皆で監視し、実直な党首のいる党に政治を託す方が
僕は現状での最良の選択であると思います。


勿論、理想をいえば民主・自民・他の政党の勇姿による、
政治屋を排除した『政治家の政党』*2ができることこそが、
一番望ましいと思うのですが残念ながらあるものの中で選ばなければなりません。


だからこそどうか、投票の際は感情論をぶつけるのではなく、
総合的に冷静な判断を下してから投票行動をしてくださればと思います。
何も考えず、もしくは浅はかに考えて投票するのは最悪です。
あなた達の一票にはあなた達の大切な人の生活がかかっているんです。
どうかその責任を自覚して選挙へ臨んでください。




ベストではなくベター、最底辺ではなく底辺を選ぶのが民主主義における選挙だ。

*1:政治を食い物にする利権屋

*2:国士の政党