風船爆弾

第2次世界大戦末期、日本軍が米本土に向けて飛ばした紙製風船爆弾の映像を、
平和学習に取り組んでいる今治明徳高矢田分校の藤本文昭教諭(43)が、
米国メリーランド州国立公文書館の資料から見つけた。米軍が撮影したとみられる。
同爆弾は秘密裏に作られたため資料自体少なく、残存する本体映像は極めて珍しいという。
 藤本教諭らによると、紙製風船爆弾終戦間近の1944年秋から45年春にかけ、
日本軍が米本土攻撃用に開発した秘密兵器で、宇摩地方など県内でも多数製造された。
「コウゾ」を原料とした和紙を張り合わせた直径約10メートルの気球に水素を入れ、
焼夷(しょうい)弾などをつるし、偏西風を利用して攻撃した。
 風に乗ると、米本土まで約2日半で到達。約9000発を放ち、
1割余りが届いたと推測され、うち実際に361発が米国で確認されたとの記録が残る。
大きな戦果は挙げられなかったという。

本当に届いたんだぁ・・・。