何故日本人は食品関係の問題に激しく怒るのか。

正確に言えばタイトルの「怒る」という意味は国民が一丸となって、
その問題の解決に真剣に取り組むことをさします。
それをふまえてある有名なジョークをご覧ください。

ある時、日本人を怒らそうと
アメリカ人、北朝鮮人、韓国人、中国人が賭けをした。
まずは、韓国人が、海上にかってにラインを引き
そこを超えた日本漁民を片っ端から拿捕などして、竹島を乗っ取った。
どうだ!これなら怒るだろう!韓国人は期待した。
しかし、日本人は怒らない。


次に、北朝鮮人が挑戦した。
日本人を拉致し、麻薬、偽札などなど日本社会をひっかきまわした。
さぁ、これにはいくらなんでも・・・みんな固唾をのんだ。
しかし、音なしの構えの日本人。


ならば、俺だ。とばかりに中国人。
ODAをもらう調印式を欠席し回覧で調印するという挑発行為を手始めに
原潜をもぐったまま領海侵犯させるという、
日本以外なら戦争にさえ発展しかねない行為をした。
さらに、執拗に内政干渉
これは、中国の勝ちだと誰もが思った。
しかし、日本は、怒らない・・・


アメリカは唸った。
日本人は、化け物か?
アメリカは、憲法を押し付け、首都を制圧できるように軍を配置し
横田基地の日本人への利用を当初の民間機利用案から、
自衛隊機だけ許可するようにねじこんだ。
依然、首都上空の管制をあけわたさない。
しかし、日本人は怒らない。


すると、それまでジッと様子をうかがっていたロシアが言った。
「もう核しかないな。日本人を怒らせるには。」


アメリカが、ロシアに言った。
「それ、もうやった。」


もう日本人を怒らせることは不可能なんじゃないかと思ったそのとき、ニュースが飛び込んできた。


「おいみんな、日本人が怒り狂っているらしいぞ」
「おれたちがあれだけやっても怒らなかったのに、一体誰がどんな手を使ったっていうんだ?」
「万博への弁当持ち込みを禁止したそうだ。」

それ以外に関しても日本人は以下の様な話には同盟国だろうと、
仮想敵国であろうと相手を選ばず、日本の普段の外交姿勢ではありえないレベルで怒っています。


狂牛病による外国産牛肉の輸入規制問題。
中国産食品による毒物混入問題。
・韓国産ゴミ入り食品輸入問題。
・etc....


何故食品関係の問題では激しく文句を言うのか?
その答えは日本人が何を望んでいるのかに依存していると僕は思います。


具体的にいえば、戦後日本は高度経済成長と独自の社会形成に成功し、「安全」と「経済的豊かさ」を手に入れました。
その基本前提を『常識』として育った日本人が次に何を求めるかといえば『長生き』つまり「健康」です。
健康で長生きするのには食品に対する注意というのはとても大事なことで、それを知った日本人は
多少の外交的問題があったところで「でもなんとかなるんでしょ」といって問題にしない人が多く、
健康に関する問題には神経質になっていったからこそ、食品問題に対する関心が浸透したのです。
故に、健康グッズや健康にいい物ならばなんでもかんでも取り入れる風土ができていったのです。


これは日本の「安全性」と「経済的豊かさ」が持続していくならば問題ない風潮なのですが、
前提が壊れた時には恐ろしい結果に繋がりかねないお話ですよね。
何故かと言えば健康や食品にしか現実味が持った考えができない傾向を持った人が多く、
安全に対して現実味を持った思考を怠っていれば、その前提が崩れたときには
対処法がわからなくなってしまうからです。


もちろん食品問題に対する関心も大いに結構なんですが、同時に様々な問題に対して
現実味を持って考えれるようになっていきたいものですね。

  • まとめ

日本人は食に関しては現実味を持って考えるが、
安全に関する問題に関しては現実味を持って考える人が少ない。
だから日本人は食に関してはよく怒る。